高齢者は反応が遅く、避難が困難なため、火災・地震の被害が大きくなります。住まいを「燃えない・倒れない・逃げられる」状態に整えておきましょう。
1. 高齢者宅の火災原因トップ5
- ① こんろ(着衣着火・天ぷら油過熱)
- ② たばこ(寝たばこ・火種の不始末)
- ③ ストーブ(暖房器具周辺の可燃物)
- ④ 電気機器(コードのトラッキング・古い配線)
- ⑤ 仏壇・線香・ろうそく
2. 住宅用火災警報器
2006年から全戸設置が義務化。寝室と階段に必須。電池式の場合は10年で本体ごと交換が目安。月1回のテストボタンで動作確認しましょう。聴覚が弱い方には、強い光や振動で知らせるタイプも市販されています。
3. こんろ・暖房器具の安全対策
- Siセンサーコンロ(過熱防止・自動消火)に切り替える
- こんろ周りに紙・布・調味料を置かない
- ストーブ・ファンヒーターの周囲1m以内に可燃物を置かない
- 就寝時・外出時は必ず消火
- 長袖の袖口がコンロに触れないよう「アームカバー」を活用
4. 電気・ガスの管理
コンセントのほこりは年2回拭き取り、トラッキング火災を防ぐ。延長コードのタコ足配線は危険。古いガス管やコードの劣化は専門業者に点検依頼を。電子レンジでの食品加熱の見守り、IH導入も選択肢です。
5. 地震対策
- 家具固定(タンス・本棚・テレビ)
- ガラス飛散防止フィルム
- 寝室にスリッパ・懐中電灯・笛を置く
- 家具の倒れる方向にベッドを置かない
- 食器棚は耐震ラッチ付きに
6. 防災備蓄
水(1人1日3L×3〜7日)、食料、常備薬、お薬手帳のコピー、メガネ・補聴器の電池、大人用おむつ・ポータブルトイレ、ラジオ・モバイルバッテリーを準備。「ローリングストック」で日常的に消費しながら補充するのが続けやすい方法です。
7. 避難準備と訓練
避難場所・避難経路を家族で確認。年1回は実際に歩いてみる。要支援者名簿への登録、近隣との関係づくり、福祉避難所の指定状況を把握しておきましょう。地域の防災訓練にも参加を。
まとめ
「自分は大丈夫」と思いがちな高齢者ほど、家族や支援者が一緒にチェックリストで確認する機会を作ることが大切。月1回の点検と年1回の備蓄入れ替えを習慣化しましょう。
参考文献
- 太田 差惠子. (2022). 『親の介護でやってはいけない』. 翔泳社. Amazonで見る ›
- 太田 差惠子. (2021). 『マンガでやさしくわかる 介護とお金』. 日本能率協会マネジメントセンター. Amazonで見る ›
- 和田 秀樹. (2023). 『老後ひとり暮らしを楽しむ65のヒント』. 幻冬舎. Amazonで見る ›
- 杉山 孝博. (2020). 『認知症の人を支える 心のケア』. 中央法規出版. Amazonで見る ›
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